音楽を生活の中に取り入れることで、私のリラックスにつながりました。しかし、音楽であれば何でもリラックスにつながるというわけではありません。テンポ、音の数、音色、構成など、いくつかの要素が重なることで、はじめて心と体がゆるみやすい状態がつくられます。
今回は、リラックスに向いている音楽の特徴を、整理していきます。音楽に詳しくないけど、心地よさは大事にしたい。そんな方にも読んでいただける内容です。
テンポがゆっくりであること
リラックスに向いている音楽の大きな特徴のひとつが、テンポの遅さです。
忙しいときや緊張しているとき、私たちの心拍や呼吸は自然と早くなっています。テンポが速い音楽は、その状態をさらに後押ししてしまうことがあります。一方、ゆったりとしたテンポの音楽は、
・呼吸が深くなる
・心拍が落ち着く
・体の力が抜けやすくなる
といった変化を、自然に引き出してくれます。
遅すぎて退屈と感じるくらいが、実はリラックスにはちょうどいい場合もあります。音楽に合わせるのではなく、音楽がこちらに歩幅を合わせてくれる感覚が大切です。
音の数が少なく余白がある
リラックスできる音楽には、音の余白があります。常に音が詰まっている状態ではなく、音と音のあいだに静けさが存在しています。音が多いと、脳はそれを処理しようとして働き続けます。一方で、音の数が少なく間がある音楽は、脳にも余白を与えてくれます。
特に、
・ソロ楽器
・シンプルなコード進行
・繰り返しの多い構成
こうした要素は、安心感につながりやすいです。何が起きるかわからない音楽よりも、予想できる音楽のほうが、心は休まりやすいのです。

何事も同じです。先がみえないことは不安がよぎりますが、知っている・予想ができることは、安心します。
強い抑揚や急な展開が少ない
リラックスに向いている音楽は、感情を大きく揺さぶりすぎません。映画音楽やドラマチックな楽曲は魅力的ですが、下記のような特徴があると、無意識に緊張します。
・急に音が大きくなる
・展開が頻繁に変わる
・感情を強く引っ張られる
リラックス目的の場合は、「ずっと同じ景色を眺めているような音楽」「波のように変化はあるけれど、急ではない音楽」が向いています。
感動よりも安心。盛り上がりよりも安定。その視点で選ぶと、音楽との付き合い方が変わってきます。
音色がやわらかく刺激が少ない
同じメロディでも、音色によって体の反応は大きく変わります。リラックスに向いているのは、
・角がない
・丸みを感じる
・耳に刺さらない
そんな音色です。ピアノでも、強く叩かれた音より、そっと触れるようなタッチの音。弦楽器でも、鋭さよりも温かさを感じる音。シンセ音でも、広がりがあり、主張しすぎない音。
高音が多すぎたり、金属的な音が強いと、知らず知らずのうちに神経が張ってしまうこともあります。音の質感に意識を向けると、自分に合う音楽が見つかりやすくなります。
歌詞がない音楽
リラックス目的の音楽では、歌詞の有無も大切なポイントです。歌詞があると、意味を理解しようとしたり、言葉に引っ張られたりします。元気なときには心地よくても、疲れているときには、少し負担になることもあります。歌詞がなく楽器音のみの音楽が、脳に考えることをやめさせ、ゆったりとした気持ちにしてくれます。
リラックスに向いている音楽は、主役になろうとしません。存在感はあるけれど、押しつけがましくない。気づいたら流れているけれど、邪魔をしない。そんな距離感が理想的です。
作業中や、ぼんやりしている時間、何もしていない時間。音楽が何かをさせるのではなく、自然にある状態が、心をゆるめてくれます。
心地よいと感じることがいちばん大切
最後に、いちばん大切なことが、一般的に良いと言われているかどうかよりも、自分が心地よいかどうかです。同じ音楽でも、
・今日は落ち着く
・今日は少し重く感じる
そんな日もあります。体調や気分によって、合う音は変わって当然です。呼吸が深くなり、なんとなく安心する。そんな感覚を、ぜひ大事にしてください。

まとめ
リラックスに向いている音楽には、共通点があります。
・ゆっくりなテンポ
・音の余白
・刺激の少ない音色
・穏やかな構成
でも、それ以上に大切なのは今の自分に合っているかどうか。音楽は、正解を探すものではなく、寄り添ってもらうもの。静かに流れる音が、心と体をほどく時間をつくってくれます。
次に音楽を選ぶときは、元気になれるかではなく力が抜けるか。その視点で選んでみてください。

皆様に合う音楽が見つかるといいですね


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